被災地の、中でも原発をめぐる情報ですが、何が正しいのかわからないと憤懣やるかたなき人が多いのでは、と思います。テレビ、週刊誌、新聞、どれもひとつだけですべて正しい情報を得られる、そんなメディアはありません。インターネットはその極限でしょう。
しかし、こんな状況は実は今に始まったことではありません。
学術研究での資料分析などでも、様々な既知の資料があります。
どの資料のどの部分が正しいか、間違っているかはわからないのです。
歴史学者のアーノルドJトゥインビーでしたか?
SecondHand (セコハン、受け売り)の知識はいらない、FirstHand
自ら発見した知識が重要だと言ってたと思います。
学術研究、特に歴史での資料分析をことを言った中でだと思いますが、
現代のわれわれが参考にできるのは、要するに文献や情報を鵜呑みにしてオウム返しするのではなく。体験や経験に照らして何が確からしいか、見抜いていかないと、真実にたどり着かない、ということだと思います。
原発では、
そもそも情報源が限られていること。
専門的で難しいこと
感情的なものを含めて発信者が原発に反対か賛成か、により見方や情報発信が変わってくることが多いように見受けます。
本人が信じていることでも信じた時点で中立的でない。
この人は中立的で信頼するに足る。あるいは信頼すべき情報源を持っている。
相対立する情報と照らし合わせてどちらか確からしいか考える。
事後に事実が確認できる場合が多いが、それをもって今後の情報源としての正しさを評価する。
被災地の外にいてもこうした作業は大変だ。
ましてや危機に直面していて、われわれよりもっと情報が得にくい被災地の方々はどれほど不安なことだろう。
自分で考えるブンには良いけど、自分でも信じてない情報や聴いただけの歩往訪をコピペしてブログなどで流すのはやめて欲しい。
私の目下の情報源は。。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/lite/
これまでの爆発は水素爆発や水蒸気爆発など化学反応の範囲。(3月17日時点です。)
http://ribf.riken.jp/~koji/monreal.pdf
福島原発の放射能を理解する
ひとりじゃない。インタビュー
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110318/219041/?rt=nocnt
自衛隊の実力
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/sien.html
首相官邸。いわば、地震についての公式見解
客観性は疑問ですが、基準にはなります。
これで見ても各地の自治体とも支援に急速に動いています。
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110318/cpd1103180503007-n1.htm
海外の専門家の分析が不安を払拭する、客観的情報の一つです。
→原子炉爆発でも危険は限定 英科学顧問「20キロ立ち入り禁止妥当」dlvr.it/Kd897
→今可能性高いのは再臨界やチェルノブイリみたいな運転中の暴走でなく、燃料の溶融による放射線飛散。
一部重なりますが、その他、私が参考にしてる、価値観中立的と思われる専門家の情報。
http://nucl.phys.s.u-tokyo.ac.jp/hayano/jp/index.html
早野龍五氏 先端行く学者だが冷静
http://ikedanobuo.livedoor.biz/lite/
池田信夫氏 経済学者で元国の機関の人ですが、政府に厳しい。
http://www.daysjapan.net/
広河隆一氏 チェルノブイリ取材で有名。原子力には批判的だがジャーナリズムの視点が客観的。
余談ですが、大阪府立生野高等学校の卒業生で私の先輩にあたります。母校の行事でお話をうかがう機会がありましたが、現場主義の強さと、人間の弱さ、ジャーナリストとしての高い使命感を持っておられます。