元々、方向性としてそんなに悪い政権だったろうか?

政治は結果責任だから地震、津波、原発、火事オヤジと災厄が続いても対応に失敗すれば政権・議席を失うと言う形で責任を問われるのは判る。

問題はここに至ったプロセスを客観的に見て次の政権では(あるいは今後の菅内閣で)失敗を繰り返さないようにしないと、誰がやっても失策が続いて、復興が遅れる、と言うことだ。

遠因は民主党政権になってからの「政治主導」あるいは官僚軽視。

直接の原因は官僚軽視でそっぽを向いた中央官僚たちの動きにあると思うのだが。
 つまり
 「政治主導でヤルならあくまで政治にがんばってもらいましょう」
 「難しい判断は政治でやるんですよね。私たちは従うだけ。おかしな政策でも従わないとしょうがないものね!」
 「こけたらこけたで責任は政治にあるんだから、しーらない!」

 憶測ではあるが、そう言う流れになり、誰が主導しているとか言うのでなく中央官僚機構が全部そろって以心伝心暗黙了解付和雷同的に同じように悪意(知っていて知らんぷりをするという意味で)を持って、内閣の政策に非協力、面従腹背の姿勢をとり続けているのだと思う。

傍証として高速道路無料化を見れば良く判るような気がするのだが。

かつては道路特定財源(一般財源化されてから以降も高速道路料金の値下げ原資にあてられているそうな。なくなった、のではなさそう。元々複数の税源、会計にまたがり、判りにくい存在だが。)の扱い、収入減を埋める財源の確保、他の交通機関との制度的調整、業界、利害関係者との理解調整など
様々な課題が官僚から提示され、修正されていくのが通例(反面、ホネ抜きにされる。。)だったろうが、
いきなりマニュフェストどおりに導入が図られ、紆余曲折、朝令暮改を繰り返している。

国土交通省、財務省とも、制度的な調整を真剣にやろうとしたようには思えない。
普通、次のような政策的対応がされる。
 周知期間を相当長く取る。
 経過措置
 財源の手当
 航空、船舶、鉄道など、他の交通手段との総合的調整(これは事実上ほどんどされてないと思うが。)
 運輸業界との調整。

今回は
「政治の判断でしょ。いろいろ調整しないといけないけど、黙ってよ。勝手にやればいいじゃん。」
「失敗したら政治的にやりなおすんでしょ」
と、言うことで放置されているような気がしてしょうがない。
報道されてないだけだろうか?私が知らないだけ?
「無料化」って結論が目立ちすぎてやるのかやらないのかが焦点になり、細部が目立ちにくい傾向はあるだろうが。

結果、たこフェリーが廃止され、西鉄の高速バスの利益が減り、過疎地の路線維持にも影響が出たり。道路は渋滞。
震災がおこれば被災地は無料でETCの設定は間に合わない。。

原発も官僚的行政的に考えれば、通常なら
放射性物質の悲惨が問題になり、基準を超えたら、法律に基づいて機械的に(つまり迅速に)
避難命令でもなんでも出すはずなのだが、
「影響が大きいから政治に聴いてみよう」
「そうしようそうしよう政治に決めてもらおう」
「ぜったいあぶないけど影響が大きすぎるもんね」

「ねえねえ菅さん。。。」
「わ菅なーい」

「ぼん」(爆発した)

だったら、ぞっとする。
誰が失敗を導いたのか?失敗したのは菅内閣でも、ヨコから助けることをみなでやったのか?自民も公明も小沢氏も
考えて欲しいと思うのだが。

沈もうとする戦艦大和の艦橋で艦長のイスを争っている。参謀たちが多数派工作をしている、戦闘員も負傷者は放置されている。。これでは犠牲者浮かばれない。海外から見たら物笑いの種¥タネ。

(橋下知事も小沢サン、ちょっと前まで大人物だ、と言うようなコメントを要っていたはずだが流石におこったようなコメントを出している。今朝の毎日新聞で見た。地方からも見捨てられたか。日本は。
小沢サン、復興庁長官でも取れれば利権は確保できるはずだが、関わった全ての政党を潰してでも権力を掌中にしたいのだろうか。)