今日は、NPOトモダチの推薦もあって福島県の被曝地から引き取られてきたわんちゃんと会に行ってきた。

能勢の山の中。ARK大阪の事務所がある。多数の犬が引き取られて、里親があらわれるまでの間、暮らしている。多数、と聞いてさぞや行き届かぬところもあるだろうな、周辺には騒音やら臭気やら耐え難いのでは?しかし原因を造ったのは主に都市で暮らす人間だろう、とかなんとか、相当覚悟していったのだが。。

鳴き声もにおいも犬好きの私、にとっては、であるが、恐れていたほどでなく、かなり世話が行き届いている。清潔ですらある。

学生さんのボランティアも来ている。スタッフも狂信的な同風愛護主義者、と言うのでは全然なくて、至って常識的である。そこらの常識的な人間より思いやりがあるのは当たり前か。

ARK、はAnimal Refuge Kansai。”動物の避難所 関西”(しばらくRefuse=拒絶された、と思いこんでいた!失礼。動物を大事にしない人間、への警句ととっていたのだが。。)である。犬たちは、なんちゃらケンネルから買えば、とても普通には飼えないような犬種、しつけの行き届いた子だったり、雑種でもなんでも(種類はあまり関係ないと思うが)ひとなつこく、変なクセが付いてるのはあまりいない。人間に飼われたことのない子犬を手なづけるのは大変だが、成犬だとそんなことはない。

私が見る限り、捨てられるべくして捨てられた犬はいなかった。

ただ、痛ましいのは、晩年を養っているとしか言いようのない老犬、ひどい傷や病気を背負って引き取られにくい犬たち、が居たこと。
みんな スタッフが個性や来歴をよく知り、”ワンツーマン”で対応しているから良いのだが、逆に「こんな犬に誰がした?」と考えさせられた。

で、ネットで見て「この子や!」と啓示を与えられていた?せいもあり、バナー君に会って一緒に散歩し、致命的なものではないが多少健康に心配もあるのだが、これは縁、と里親になります、と決意して帰ってきた。

日本で捨てられているのはとりわけ福島を中心とする東北被災地。
被災地でなくても人間の得手勝手で捨てられるのが犬を中心とする動物であることに気付かされた。

むろん、被災地で動物より先に守られるべきは人間であるし、就中こどもは大切にしないといけない。
が、しかし。犬猫すら大切にできない人が、より多様な状況に置かれ生活上のニーズも複雑な人間を、ましてや将来の長いこどもたちを大切にできるであろうか。

(東電や政治家、中央政府の高級官僚は下僕にいぬの世話をさせているから、判らないのかもしれない。なれば、国民も同じ目にあう。)

あー。また地震と原発に言及してしまった。なんか、やっぱりトラウマなんかな。