しかし、ARK大阪に被災地(被曝地と言うべきか)フクシマのわんこと逢いに行ったとき、去来したもの。

散歩に連れて行くとわんこのくせに遠くを見つめる。
「なんでぼくはここに「いるのだろう」
「なんでまわりがぜんぶかわったのだろう」
「ぼくのいえはどこ。ここではなく遠いけど戻らないと」

なんかそんな表情を見せる。
犬ではこんなのは見たことがない。感情移入はあるにしても呼びかけても
おちょくっても反応が戻らない。つらいことがあったのかも知れない。

わからない。

ARKの人は、聴かずもがな、とも私には思える詳しい説明をしてくれた。
耳にできものがあり、クスリでとりあえず治っている、と言うか治まっていて最悪、悪性のものかも知れないこと、フィラリアが陽性で陰性になるまで発症防止が必要、これまでの食の履歴、屋外で飼われていたこと、施設に着いた時の状態。

新たな飼い主にとっては明らかにリスクで、里親の引き合いがたくさんあったのに結果的に躊躇した人も多く、3ヶ月能勢に居る。

でも、病弱な子どもなら捨てる、ってことは出来ないはずだ。
何よりネットで見つけてから縁を感じてる。逢って散歩に行って、あ、もう別れられない、ので、他にも似た年格好のわんこは居たし、より健康でより若くて雑種じゃないのも居たけど、
「他のいぬにも逢ってみます?」
「いいえ。」
「もう一度診察させますが、健康に課題も。。良いですか?」
「全然。」

もーあかんわ。柴犬の血。かまうと戦闘モードに入る。この果敢さ、可愛さ、
ちょっとくらい弱みがあっても良いではないか?弱みあると捨てるのか?

こんなのは結婚と同じだ!タイミング(誰かが言ってたな。)だ。ボクは若気のいたり、勢いだと思う。
で、決めた!”決めた!きーめた!。もうぜったいきーめた!

おっと。でも誤解しないでね。これが、嫁さんだったら、同じようにはしないよ。。(笑)つづく。