3.42.195kmの距離を測る道具は?何か
ふたつある。
1)鋼製の50mメジャー(要するに制度の高い巻き尺)
2)自転車。(正確には自転車に搭載した専用カウンターで車輪の回転数から距離を計測する。)
1)の方法では、いくら50mと言っても42.195kmを測るためには、1kmで20回、20×42+4回、えーっと844回は繰り 返さないと行けない。実際には、カーブや折り返しもあるから、もっと繰り返しが多くなる。
交通量の多い道路では50mの巻き尺をぴんと貼って、原点をポイントにちょうどあて、50mを取るのは非常に難しい。
2)自転車計測、最近、流れとしては、こっちの方が短時間で計測できることもあり、主流になりつつあるようだ。
しかし、自転車で計測する場合にも、メジャーは使う。カウンターはジョーンズカウンターと呼ばれる専用のカウンターであるが、計測に使う自転車や自転車に乗る人の体重、気温によって、何回転で何メーター晋かが異なるので、「カリブレーション」という、手法で400メートルの直線区間を何カウントで走るか、計測の直前と直後に確かめる。きちんと、温度補正の方法も確立されていて、計算で補正する。
直前に行うカリブレーションをプレカリブレーション、直後に行うカリブレーションをポストカリブレーションと呼ぶ。
自転車計測では自転車が、「定規」にあたると考えられるが、定規によって、目盛りがまちまちでは正しく測れない。そこで、カリブレーションで、定規の目盛りを揃えておくわけだ。(カリブレーション=校正(計測用語としての)と言う意味になるらしい。)
で、この基準となる直線400mを測るためには、鋼製のスケールを使い8回50mを測って400の直線区間をつくり、スタート位置とゴール位置を正確にマーキングする。
ここをジョーンズカウンター搭載の自転車3台を使って、最短距離を計測した自転車の値を採用する。
実はこの計測は予備計測と本計測(検定)の2回使い、予備計測は自転車は2台、本計測では5kmごとにポイントを取り、5km区間に分けて計測するが、予備計測ではイkmごとの区間にわけて計測する。
あーしんど。いや、計測する自転車に乗る人が一番しんどく、計測する道路の交通状況などにより相当の危険さえもあるのだ。しかも都市部では計測は深夜!(続く。)