2013年8月29日。震災から900日を経た浪江町光景。

東北で復興はおろか復旧さえ進んでいないものはたくさんある。

鉄道。仮復旧と言う名前でバスになっていく。本数は増えるが速度は遅い。
商店街。閖上(ゆりあげ)さいかい市場などが頑張っているが、仮設である。仮設でもひとが頑張っていて、明るいのがまたやりきれない。
復興予算で認められるカキの養殖筏はFRPでつくって減価償却しないといけないらしい。
竹で造って朽ちるまで大事に使うのはいけないらしい。何が?

先日の水害で被害を受けた京都・嵐山は急速に綺麗になっていく。東北で比較的被害が少なかったと言う松島は
護岸沿いに整備された遊歩道の化粧タイルが剥がされてあちこちに積み上がられている。再開を諦めた店もあるようだ。

なぜに東北は阪神より苦労しなくてはいけないのか?
災害の規模や重さのせいにできるものではない、いや、規模が大きいほど早く手当しないといけないはずだ。
災害の規模や被災の程度にかかわらず、耐えて行きようとする人間の大きさはどこでも同じではないか。